だけど僕はそんな情勢など関係なく、断固として国内旅行派だ。なんといっても国内旅行は言葉が通じるのだ。これがありがたい。
最近は海外でも日本人向けにいろいろなサービスをしてくれているのだが、それでも言葉が通じないストレスというのはかなりのものがある。
いいですよ、国内。
さて面白いエピソードである。面白いかどうかはよく分からないのだが、僕は気の置けない仲間と三人で、ぶらっとおいしいものを求めて、遠くまで食べに行ったりする。
しかしながら男というのは基本的におっちょこちょいな生物である。降りる駅を間違えて、よくわからない無人駅で降りてしまった時は最悪だった。
すでに深夜で田舎、確認すると通る列車はなかった。
通過するだけの駅でなぜ三人とも下車してしまったのか、いまもって謎である。灯りもろくにない田舎道を、三人で何時間もトボトボあるいたのは面白いを通り越して悲惨だった。あれほど都会が恋しかったことはない。
結局、携帯で付近の個人タクシーの電話番号を調べ、それで近く(といってもかなり遠かった)のラブホテルに、男三人で泊まる羽目になった。宿泊施設がそこしかなかったためだが、悲惨もこれに極まれり。
しかしながら過ぎてしまえば笑い話である。たまに三人で会うと、自然とその話題で盛り上がる。
忘れがたき共通の思い出。これもまた旅のよさかもしれない。